「無関係」とされた目撃情報 「その男が真犯人」
目撃情報はなぜ「無関係」とされたのか―。
足利事件で松田真実まつだ・まみちゃんが不明になった時間帯に、女の子を連れて遺棄現場の河川敷を歩く不審な男の目撃情報。
栃木県警は情報を重視し約1年半の捜査を続けたが、菅家利和すがや・としかずさん(62)=再審請求中に釈放=を逮捕後は「無関係」とされた。
菅家さんに“自白”させた内容と整合性が取れなかったためだ。
当時の県警捜査1課幹部は「鑑定でDNA型が一致して、みんな菅家さんが犯人だと信じた。
疑う者などいなかった」。
捜査本部全体の目が菅家さんに向いてしまったことを後悔している。
12時間以上にわたる取り調べに菅家さんは「パチンコ店の駐車場から真実ちゃんを自転車に乗せ、河川敷に連れて行った」と供述した。
しかし菅家さんの主任弁護人の佐藤博史さとう・ひろし弁護士は二審以降「河川敷で目撃された男が真犯人である可能性が高い」と主張してきた。
足利事件は、菅家さんの再審請求審が行われている間に時効が成立。事件当時の捜査幹部は「警察としてはもう手の出しようもない。本当は時効なんてない方がいい。残念だ」と話した。